佐藤幹夫の編集室

アクセスカウンタ

zoom RSS 飢餓陣営せれくしょん2 のご案内

<<   作成日時 : 2014/11/18 18:17   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

「飢餓陣営せれくしょん 2」が12月刊行予定となりました。
目次と「編集後記」を下に貼り付けます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
飢餓陣営せれくしょん 2           佐藤幹夫・飢餓陣営編   2014年12月刊行予定
                               A5判/並製/208頁 予価1800円+税  言視舎
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『宅間守 精神鑑定書』を読む
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【第1特集】 臨床と鑑定をどうつなぐか 『宅間守 精神鑑定書』を読みながら

パート1■岡江晃『宅間守 精神鑑定書』を読む

1.岡江晃■(遺稿)刑事責任能力と精神鑑定
2.〈討議〉 精神鑑定と臨床診断 ―― 岡江晃氏を囲んで
  (出席者)滝川一廣・小林隆児・竹島正・清水邦光・香月真理子・阿久津斎木・水田恵
       ・愛甲修子・佐藤幹夫(司会)
3.(インタビュー)浜田寿美男氏と『宅間守 精神鑑定書』を読む
4.高岡健■岡江晃の遺した『宅間守 精神鑑定書』
5.林幸司■『宅間守 精神鑑定書』読後雑感

●パート2■岡江晃氏を悼む
岡江正純/滝川一廣/竹島正/水田恵/香月真理子/佐藤幹夫

(以上、飢餓陣営40号・2014年春号より)

●パート3■医療と司法のはざまで
1.高岡健■「人格障害」問題と新しい責任能力論(「樹が陣営」28号より)
2.〔特別掲載〕滝川一廣■人格障害は医療の対象か(「精神看護」より転載)
3.林幸司■精神鑑定とは(「樹が陣営」28号より)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第2特集 生きづらさを支援する本

1.内海新祐■自閉症論≠読む
(取り上げている本)
滝川一廣『新しい思春期像と精神療法』/綾屋紗月・熊谷晉一郎『発達障害当事者研究』/田中千恵子(編)『発達障害の理解と対応』/佐藤幹夫『自閉症の子どもたちと考えてきたこと』/村田豊久『子ども臨床へのまなざし』・神田橋條治他『発達障害は治りますか?』/滝川一廣『「こころ」はどこで育つのか 発達障害を考える』、黒川新二『自閉症とそだちの科学』(同39号)/高橋みかわ『大震災 自閉っこ家族のサバイバル』、佐藤繭美『自閉症の人の死別経験とソーシャルワーク』

2.山竹伸二■臨床と哲学≠フ本
(取り上げている本)
小林隆児編著『「甘え」とアタッチメント』/佐藤幹夫編著『発達障害と感覚・知覚の世界』

3.栗田篤志■こころの本質≠思索する本
(取り上げている本)
滝川一廣『「こころ」の本質とは何か』/浜田寿美男『「私」をめぐる冒険』/村瀬学『初期心的現象の世界』

4.佐藤幹夫■様ざまな支援≠フ本(書き下ろし40枚)
(取り上げている本)
北島行徳『無敵のハンディキャップ』/河合香織『セックスボランティア』/山本譲司『獄窓記』『累犯障害者』/岡江晃『宅間守 精神鑑定書』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【編集後記】

「飢餓陣営せれくしょん2」を、お届けします。
 今号はタイトルを「『宅間守 精神鑑定書』を読む」とし、特集の柱を、岡江晃氏の『宅間守 精神鑑定書』を読み解く作業に据えました。

 精神鑑定がどういう作業か、それは臨床での診断とどう異なるのか。そこで導かれる「責任能力」や「責任無能力」なるものがどのような概念か、など、編集人にとっては、20年間、いまだ解くことのできない宿題となっています。加えて、医師が下した「責任無能力」の判断が、法廷にあって、裁判所が示す「心神喪失」と、必ずしも等号で結ばれないときがあり、ますますシロウトは頭を痛めることになります。

 鑑定する医師は、患者ではない被疑者や被告人に対し、どのような考えのもとで鑑定作業を進めるのか。このことも、編集人には大きな関心事でした。鑑定書の詳細は、シロウトでは目にすることはほとんど不可能です。岡江氏による『宅間守 精神鑑定書』が上梓されたとき、まさか公にされるとは考えていませんでしたから、真っ先に買い求め、一気に読み終えました。編集人の感想も、読了後、岡江氏を東京にお招きして、講演と討議が本書のような形になるまでの経緯も、本文に記載してあります。是非ご一読ください。

 ご覧の通り、第1特集では、鑑定と診断を分けるものは何かという問いが、中心テーマです。司法精神医学に精通する医師と、児童精神臨床を専門とする医師やセラピストによる直接、間接のセッションは、「飢餓陣営せれくしょん」ならではの企画ではないかと、大いに自負しています。

 岡江晃氏による講演、討議など、今回の「飢餓陣営せれくしょん」への転載にあたっては、弟である岡江正純氏にお願いを申しあげて実現しました。心よりお礼を申し上げます。また、滝川一廣氏の論文を医学書院の「精神看護」より転載させていただきましたが、担当編集者の白石正明氏にも感謝します。

 第2特集では、臨床や、支援の現場を支える本をまとめてみました。この企画は、じつは、第1特集の討議からの続きです。少なくとも編集人の心づもりは、延長戦です。

 岡江氏による鑑定書を読み、編集人のみならず討議に参加された方の過半が、かりにこの宅間守のような人物と人生の途中であいまみえることになり、何らかの介入や支援をしなければならないという立場に立たされたならば、どうしただろうか、こうした人間をどう支援できただろうか、と一度は問いただしたというのです。もちろん、本人がそれを望む気持ちをわずかなりとももちあわせていななければ、どんな支援も無意味に終わるでしょうが、討議の後半は、では生活支援の現場は何ができるのか、という問いが投げかけられています。したがって第2特集でのテーマは、治療とは何か、支援とは何か、です。

 というわけで、今号は、せれくしょん1とは入口と出口の向きを逆にして、構成してみました。
 *
 「飢餓陣営」本体について。
 この、せれくしょん2が刊行される頃には、「飢餓陣営」本体の方は、42号の編集に入っているはずです。「あとがき」執筆のいま現在、41号の発送作業の真っ最中です(前号でもお伝えしたように、企画、依頼、編集、発送、営業……。すべて個人作業ですので、宛て名書きや袋入れも編集・発行人の仕事です。このせれくしょんと合わせ、雑誌の発行などという編集人の道楽に皆様よりお付き合いいただき、お礼の申しようもないくらいです。これで、どん! と数が出てくれると申し分ないのですが、欲を出せばきりがないですし、忙しすぎるのも困りものですし、まあほどほどに)。

 ともあれ「飢餓陣営」41号を、本誌との関連で少しだけ宣伝を許していただけるなら、「佐世保事件の緊急特集」がひとつの柱。6名の執筆者にご登場いただきました。もう一つが、『セラピスト』を刊行した最相葉月氏をお招きし、講演、討議など、特集名を「『セラピスト』をセラピストたちが読む」として企画しました。他のラインアップの方々も、目覚ましいほど充実しています。こちらも是非ご一読下さい。詳しくは

ホームページ http://www5e.biglobe.ne.jp/~k-kiga/

をご覧ください。

 おかげさまで前号『木村敏と中井久夫』は、じりじりと調子を上げ、予想以上の手ごたえがありました。未読の方は、手にしてみて下さい。
 *
 書籍や雑誌の凋落をめぐる指摘が、ますますかまびすしいご時世。
 最後まで紙でしかできないことがあると考えることは、オカルト的な思い込みだ、すぐに冷静になったほうがいい、と若手のある評論家センセイが申しておりました。おっしゃるとおりなのでしょう。ただし「映画でしかできないことがある」も、「絵には油でしかできないことがある」も、オカルト的な思い込みといえば、そうに違いありません。CG がここまで興隆する時代になっても、映画も油絵も廃れません。趣味とか好みというものは、そんなものです。紙もスマホもパソコンも、それぞれを好む人たちで、それぞれの場所に棲み分けていけばよいことではないか。

 そんなわけで、この『飢餓陣営せれくしょん』も『飢餓陣営』本体も、どこまで行けるかは分かりませんが、続けられるところまでやっていきます。同行して下さる方、大歓迎。第3弾の特集企画が決まった折には、ホームページにてお知らせします。(幹)

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
飢餓陣営せれくしょん2 のご案内 佐藤幹夫の編集室/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる